読み切り漫画「スタートライン」の感想を書くブログ

勝木光先生の読み切り漫画「スタートライン」の感想を書いていきます。

川喜田(利人)について

2019年03月18日に書いたものを一部修正して掲載しています。


日笠ほどの分量じゃないけど、まとめたら結構あったので川喜田についても。

※注意

  • 思うことの箇条書きです
  • 今まで水面下で書いてたのをまとめたので、やたら長いです。
  • まとめなので内容が以前書いた物と被っている部分があります。
  • 項目が分かれていますが書いた時期はバラバラで順不同です。


■川喜田が考えてる時、手を口に当ててるコマが多い…たぶん癖なんだろうな
日笠がそういうの見てるといいな(見てると思うが)
■当ててるなんてもんじゃなくて顔に指が食い込んでる勢いか(頬骨に当たってるのでは)ってコマがあって、後で顔が痛くなってるのでは…と思った(笑)

■川喜田のしゃべり方がなにげによく分かってない。
見た目、寡黙な断定口調っぽく見えたけど(私は)、実際はもう少し柔らかい話し方なんだよね…
個人的には特に「しょうがないよね …勝負だから」が意外な言い方だったというか。
努力家で勉強熱心というキャラから口調も固いというイメージが勝手にあった。
案外柔らかいなと。割と心中での言葉と口に出す言葉が違うよね。

■読み返したら川喜田の表情が絶妙というか…
努力家である中にふとすごく柔らかい表情するのが素敵だと思った。
特に「負けました」の後からの川喜田の表情の変化、「また指そう」の時の苦みを帯びた、でも何とも言えない柔らかい表情が好きだー。
勤勉なんだけど柔軟性があるというか。
やっぱすごく優しい人なんだと思うな~川喜田は。(優しいという表現だと語弊があるかもしれないが)
ふとした時の柔らかい表情はやっぱ育ちの良さっていうのもあると思う。

■川喜田の受験勉強…
26歳の夏から勉強してセンター試験に間に合うか?
って問題はちょっとあるけど…川喜田ならきっと大丈夫でしょう
(最悪一年浪人してても辻褄は合う…)
医大を選ばなければ大丈夫かなと思うが、その辺どうなんだ川喜田父的に…今さらどの医大でもいいかな
高校の頃に志望校とかあったんだろうけど、改めて調べて川喜田自身が決めた大学に合格できればいいな

■川喜田は自分の名前の(真の)意味を知っているのか:
ドイツ語を取らなかったら知らないままの可能性も?
将棋関係で「リヒト=光」という意味の分かる人はまずいないと思われる
(ドイツ語に詳しい奨励会員・棋士だっているかもしれないが)
川喜田父の誤算というか、ドイツ語が主流でなくなったのは想定外かなあと

■作中で川喜田に対して「真面目」という表現が使われていないので、なんとなくだけどこの言葉じゃなく別の言葉で表現したほうがいいのかなって気がしている。他人(奨励会員のモブとか)が真面目な人だとか思ってるのはありだけど。

■10年後の川喜田が「小児科医」であるかは明記されていないのだが、川喜田の性格的に「小児科医」はめっちゃいい〜!
「小児科医」と、例えば「外科医」じゃ同じ医者でもえらい違いだもん(一般的なイメージとしては)。

■講談総合病院が日笠の手術した病院だったりするのかな…
そしたらちょっとスゴイ

■「詰め将棋にのめり込んでいった」の場面の「禁じられた遊び」が謎
映画のことなのか?(フランス映画の)

2020年2月追記:調べたら、『禁じられた遊び』は詰将棋作品集とのことでした。
検索で作中に描かれてるそのまんまの表紙が出てきました…!

■受験勉強中も医大に入ってからも『気分転換は詰め将棋』な川喜田がいいな…
勉強の合間に詰め将棋をやっていて、周りからちょっと一目置かれる感じというか。
医者になってからもやっててほしい。サイトで一日一詰め将棋とかあるし。
個人的に自分の中で川喜田は『めっちゃ詰め将棋が好きな人』になっている(笑)。

編入試験のくだりは日笠がそうなるとか、日笠の覚悟が決まってるという意味合いなのかと思うが、川喜田が『そういう選択肢もあるけど選ばなかった』ことも示唆しているのでは。
川喜田は対局前に、これで駄目だったら(退会になったら)、諦めて医者になろうと考えていたように私は思う。決して勝負に対して弱気になってたわけじゃないが、負けた時のことは覚悟していたと思う。
それが医者に『なりたい』と思えるようになったのはすごいこと。

■ラスト付近、川喜田は「医者になりたい」と父に言ったのだろうか
「医者になりたいので、大学に行かせて下さい」みたいな感じだろうか
川喜田父が息子の言葉を意訳した可能性もあるが
これ、(読者からしたら)すごいことだよなと思って…
からしたら元のルートに戻ったくらいのつもりなんだろうが、実は全然違う
もうこの川喜田は以前の「(あなたみたいな)医者にはなりたくない」川喜田とは違うんだなあと思い、こういう瞬間を見られるのってすごくゾクゾクする。