読み切り漫画「スタートライン」の感想を書くブログ

勝木光先生の読み切り漫画「スタートライン」の感想を書いていきます。

日笠について

■2019年02月02日に書いたものを一部修正して掲載しています。

※注意

  • 思うことの箇条書きです。妄想も多いです。
  • 今まで水面下で書いてたのをまとめたので、やたら長いです。
  • まとめなので内容が以前書いた物と被っている部分があります。
  • 項目が分かれていますが書いた時期はバラバラで順不同です。


■キャラクターの性格的には川喜田が好みだけど、自分的にフック(ツッコミ所)があるのは断然日笠の方なんだよな…(笑)
ということで日笠について。

■もうちょっと分析すると以下のような感じ。
原作の中で、川喜田に対する日笠の行動が好きなんだ
川喜田のこと見てて自分も頑張るけど、敢えて親しくはならないとか
けど好意があって無意識でも余命三年って聞かせちゃうとか。
対局の朝話しかけてしまうとか。
同情するなら負けろ、くらい思ってるけどいざ自分が勝ったら泣いちゃうとか…
それは根本的には原作の中での川喜田の在り方が好きってことなんだと思う

■「一度の人生~」の場面でよりによって背景が神社?! この神社は何?って思って
千駄ヶ谷の駅をGoogleマップで検索した(笑)
将棋会館まで徒歩7分とのこと
駅→会館まで歩いて行く時に日笠が身の上話をしたと判明
神社は将棋会館のすぐ近くにあるらしい
(…ここからズブズブと、のめり込んでいってしまった)

■日笠は対局の朝、あらかじめ川喜田と話そうと思っていたのか
駅から出たら前に川喜田の姿が見えて話す気になってしまった(魔が差した)のか
どっちにしても日笠の心情を考えるとぐるぐるしてしまうな

■対局後日笠が泣いたのだって、周りは勝ったのが嬉しくて・感極まって泣いてると思ったんじゃないかと…
まさか負けた相手の事を思ってなんて思わないでしょう
日笠は川喜田を見習ってるとか公言してなかったわけだし(何となく態度には出てたかもだが…周りがそれを気にする余裕ないか)
というか日笠が絶対活躍宣言したのは周りに聞こえまくっているのだろうか、とかちょっと考えてしまう(笑)
あの奨励会メンツの中&あの三段リーグでプロになった二人の中で語り草になってそう。

■日笠の夢について
日笠の夢は両方叶うのだろうか?
爺さんになっても指していたいっていうのは、でも将棋を指すには相手がいないとねと思った。その相手が川喜田ならいいな。生涯現役ならずっと指せるかもだけど、プロ云々関係なく指せる相手は川喜田じゃないのかな…と思って萌えてしまった!
日笠の爺さんたちは30年続いてるって言ってたけど今はどうなのか?
というか二人とも健在で健康でいるというのが大前提だもんね…
一応、10年後の時点で日笠と川喜田の関係が続いているとしたら、爺さんたちの三分の一はクリアしてるので、末永く続いてほしい。
■(川喜田と日笠は)30年後もその先も将棋を指せる仲 というのが理想だ…!!

■最初の頃は↑のように思っていたが、10年後の時点で三段リーグでの対局後から会っていない・今は連絡取ってないというのもそれはそれでいいなと思った。
会ってないけど、川喜田は日笠の対局を見てるし、日笠は川喜田のことを心に留めながら将棋を指してる。お互いの心の中にお互いの存在がいるという…
川喜田と日笠に関してはそれを信じられるのでそういうのもいいな。

□(補足…2023年現在では会ってない方がしっくりくるな~と思っています)

■日笠が川喜田に初めて会ったのが高校生(16歳くらい)の時で、ちょっとやさぐれてた時だったから余計に川喜田のひたむきさが眩しく見えたのかな、とか思った。
16歳から見た19歳の男性はかなり大人に見えるのでは、と。
なんか上手く言えないんだけどこの状態がものすごく好き。

□川喜田にとっても日笠の将棋に対する純粋さは眩しく見えたんじゃないかな
小さい頃から自分の好きなことを夢中でやっているのが。
だからこそ「彼の人生(将棋)に報いなければ」と思ったんじゃないか

■余命三年の話をする場面
そもそもそんな話を出入り口(っぽいところ)でするなっていう…
誰か来るかもしれないのに。ヤケクソ感がある。
川喜田がいるの当然分かってたと思う。でも話したのは少なくとも川喜田さんには聞かれても良いって思ったってことだろう。
自分としては、無意識の中で聞いてほしかったのかなって思ったけど。身の上話をする場面もそうだけど。
というか「きっとあんたがいなかったら~」の場面まで踏まえると、敢えて川喜田のいるここで話したんじゃないかって私には見える。

■この「あんた」って呼び方に日笠の川喜田さんへの思いが全部出てる
繰り返しになっちゃうけどすごく好きな場面

■日笠の爺さんたちがすごいのは
【30年も毎週月曜に指してる・プロでも何でもないのに】
という点だと思う
だってざっくり一年52週として、52週×30年=1560局!もやってることになる。同じ人と。
将棋好きな人ってそんなもんなのかもしれないが…すごいよね。

■プロ編入試験について調べたら
内容はプロ棋士との五番勝負!
受験料五十万円!(マジ)
五局中三勝すればプロになれる!

ということで少年漫画としてはめちゃめちゃ面白そうなので、個人的にはプロ編入試験を受けたのもありだな~と思った。やっぱ五番勝負や三番勝負は燃えますね。
あと受験料は手術で出費もかさんでるだろうにどうするよと思ったが、そこは日笠の爺さんがポンと出してくれるのがいい!と思った。ありそう!

この編入試験でプロになったとしても、フリークラスから上を目指すことになるそうなので、そこからガンガン昇段していく日笠を妄想したら、話としてそれも面白い!となった。なんせ10年後に奇跡の実話が映画化なわけだし。

■将棋のキャリア的には日笠の方が上なんだなと思った

■日笠は高校の時一通りの遊びと恋人と付き合うのをやってると思う

■日笠の奨励会在籍年数がなにげに長い。小六の時12歳とするなら、23歳現在で11年いることに…
プロになってから結構知ってる人がいるのではと思う。向こうも日笠のことを知ってるだろう。あの頃はセンスだけの将棋と思ってたけど…って評価になってるのかな、きっと。

■作中の日笠のかわいいポイント>
○高校の時いちごオレ(いちご牛乳? いちご飲料? いちごミルク?)飲んでる(パックのやつ)
○余命三年を話すシーンで服を着こんで萌え袖みたいなことになってる
↑両方ともめっちゃ小さく描いてあるんだけど…かわいい。(笑)

■読み返してたら高校時代の回想で
○研究会には必ずいる川喜田を襖の向こうから日笠が覗いてる
本当に小さく描いてある場面なんだけど
研究会のくだり、いちいちいるかチェックしてるの?! って思ったけど、人づてに聞くとかじゃなく直接確認なの!?
ちょっと…尋常でないものを感じる(笑)

もちろん高校生なので特有の、努力家なのを尊敬する気持ちと、努力しても無駄って気持ちが混ざってああいう行動になるんだろうとは思うが。
それと漫画の作劇上、ページの関係上分かりやすく…って表現なんだろうけどさ!
日笠の川喜田さんへの思いはやっぱりどっか尋常でないものがあるよ。
まっすぐキラキラ…っていうのとは違うんだろうな。そこがまたいいんだけど!!

■日笠はラストのコマでプロになったことは分かるけど、映像だし顔は髪で隠れてて見えない…そしてさりげなく和服着用…ってものすごいニクイ演出だよね。
□(補足…和服を着用するのはタイトル戦の時という慣例を当時は知らなかったので、知った時はびっくりしました。同時に、それだけ強くなった日笠に感激しました!)

■どっかで見たんだけど
男子は思春期くらいに親以外の第三の男性(親戚のおじさんとか)を必要とするって話があって、それは川喜田にとっては飯田師匠で、日笠にとっては川喜田だったのでは? とちょっと思った。
日笠にとっての川喜田はちょっと年齢が若すぎるかもだが…w

■日笠は4歳ぐらいから将棋を始めたって言ってるけど、クレヨンしんちゃんだって5歳だからな…そう考えるとすごいよ。
駒の漢字が読めるのか?と思ったけど、多分漢字とは思ってない(そのような記号だと捉えてる)んだろうな~。

□幼少の頃の川喜田はクレしんのかざまくんみたいな感じだったのかなと思った。
口やかましくないかざまくん的な。
戦隊ものは親が見せていない(多分)。Eテレは見てるかな?
小学生の時はドラえもん出木杉くん的なイメージで…

■日笠の涙は胸の中に秘めていた川喜田への思いが溢れちゃったんだろうな~と思って自分で感じ入るものがあった。
川喜田が頑張ってるから自分も頑張ろうっていうのは共有とか共感したい思いとは全く別物なんだろうな。日笠の胸の内にだけ、とどめておくつもりだったんだろうけど…余命三年とか川喜田がこれで最後かもしれないというのがあって、やっぱり対局の朝声をかけちゃったんだろうし、その話をしたことがトリガーになってるよねと思った。でも、直接的に話すのはリスクもあるけど、個人的にはやっぱり話してよかったんだと思う。やっぱり自分はこういう、感情が理屈を超えていく瞬間が好きなんだよな-。

■作中で川喜田と日笠が、お互いのみ苗字で呼んでいる形になってるのが、逆に特別というか際立った感じになっていていい。
しかしそもそも論として、「川喜田」の発音がよく分からん…「かわ↑きた」なのか「かわ↓きた」なのか?
日笠が「川喜田さん」と呼ぶのはどう発声しているのだろうといつも考えてしまう(笑)。

□川喜田が「日笠くん」と呼んでたのもなんでなのかと思っていたが、日笠は年下だけど奨励会の中では先輩っていうのがあるのかなーと思った。なので呼び捨てで呼ぶのはちょっとはばかられるのかと。