読み切り漫画「スタートライン」の感想を書くブログ

勝木光先生の読み切り漫画「スタートライン」の感想を書いていきます。

「利人」という名前について

■2019年01月26日に書いたものを一部修正して掲載しています。


正月休みに気づいたのですが…
川喜田の名前「利人」って言いますけど、リヒトはドイツ語で「光」(Licht)という意味だそうです…!! 
利人って名前は父の言う「人の役に立つ人間」だけの意味だと思ってたので、実はダブルミーニングだったの!? 
自分が思ってる以上に深い意味だったのか!? と戦慄しました。

というか、川喜田父はきっとそのつもりで名付けてるはずです、医者はドイツ語使うので!
ラストで子供たちが「リヒト先生」とカタカナで呼ぶのも、もしかして「光」って意味を示唆してる?と思いました。深読みしすぎかもだけど!

個人的な話ですが利人って名前を見た時の第一印象が、親の願いそのままじゃないか…って正直ちょっと重さを感じていたのですが(いわゆるキラキラネームを子供に付ける親と似たようなものじゃないかと…)、少なくともこの「光」って意味には親の愛情を感じて、ちょっと良かったなーと思いました。

それで川喜田父に注目しながらもう一回原作を読み直したのですが、何でこの人は役に立つってことにここまでこだわるんだ?! ってなりました。その辺は父なりに色々あるのでしょうが…そして本編とは関係ないので分からないけど…
父自身も「光」って意味を忘れてるのかもしれないとも(妄想ですが)思いました。

医者になるのにドイツ語を学ぶので川喜田は自分の名前の意味を知る(もしくはすでに知っている)のではと思ったのですが、ちょっと調べたら、今は必ずしもドイツ語を第二言語で取らなくてもいいらしいです。(英語が主流だそうです)
なのでひょっとしたら知らないままなのかも。
ドイツ語が主流でなくなったのは川喜田父的には想定外だったのかもなー。

というかドイツ語を知ってる人からしたら今更この人何言ってるの状態かもしれません笑
でも今更気づいてびっくりした!

とりあえず川喜田父には、息子さんは医者になっていなくても誰かの光になってますとお伝えしたくなる。


余談ですがこのつながりで「リヒト」という医療ファンタジー漫画があるのを知り、サンプルで読んだらけっこう面白かったのでポチりました笑
絵柄とかはワンピースっぽい感じ。

追記…初期はワンピースっぽいですが徐々に作者本人の独自性が出てきます。自分の命を大切にしたからこそ他の人の命を大切にできる、そして共に生きていくという結論に感動でした。
「リヒト」はGANMA!アプリで全部読めます。